率直な感想
良ゲー且つクソゲーでした。
二周目までクリア済み。三週目で力尽きた人間の感想です。
良ゲーと言い切るには不満点が多々あって言い切れず、クソゲーと言うには良いところも多々あって言い切れないそんなゲームでした。
このゲームを薦められる人、薦められない人
繰り返される敗北を糧にして勝利に邁進できる人
アクションゲームが得意な人
死にゲーにストーリーを求めていない人
エンタメにリアリティを求めない人
周回プレイやレベル上げが気にならない人
とにかく負けるのが嫌いな人
アクションゲームが苦手な人
ストーリーが気になる人
リアリティのある戦国ライフを楽しみたい人
周回プレイやレベル上げが嫌いな人
客観的な評価
良いところ
1.和風テイスト
戦国時代を題材にしているので和風テイストなのは当然なのですが、従来の戦国時代を題材にしたゲームと比較すると時代考証が多少マシな部類で、武器防具、装束、家屋等々が戦国時代にマッチした表現が多数登場する。
※あくまで「他と比べて多少マシな部類」であって、基本突っ込みどころ満載です。
2.キャラクタークリエイション
髪の種類の少なさに不満もあるがCSゲームにおけるmodなどに頼らないキャラクタークリエイションとしては、恐らくトップクラスにあると思われる。
美男美女が簡単に作成可能。
ついでにミッション中でなければ対価もなくいつでも外見を弄ることが可能と自由度が高く、外見にこだわる人にはポイントが高い。
3.歯ごたえのある敵とのバトル
戦国死にゲーと言われるだけあって、強力な攻撃力と膨大な体力を兼ね備えた敵がわんさか登場します。
低レベルで挑んでも良し、レベルと武器防具を整えて挑むも良し、マルチで協力を仰ぐも良し、強敵との戦いにさまざまな選択肢が用意されています。
アクションゲームに自信があるならば挑む価値はあるのではないでしょうか。
4.豊富な武器と武技
打刀、大太刀、二刀流、鎖鎌etcといった様々な武器種と、その武器種ごとに戦いを有利にするための豊富な技(=武技)が用意されている。
プレイヤーのスタイルに合わせた様々なビルドを組むことが可能となっている。
5.ハクスラ要素
敵を倒す、宝箱を開ける、ミッションをクリアするなどで強力な武具アイテムを入手する楽しみがある。
6.やりこみ要素
本作ではストーリーをクリアすると、クリアする度に敵が強力になりドロップする武器防具経験値が良くなるというシステムが採用されている。
周回すればするほど手ごたえが増し、プレイヤーキャラクターも強く育てることが可能になっている。
また強敵とひたすら戦える「奈落獄」というコンテンツも用意されていてコアなプレイヤーにやりこみを提供している(管理人はアクションヘタクソなため到達できませんでした)。
悪いところ
1.ストーリーと登場人物
とってつけたありきたりで内容の薄いストーリー。
戦国後期の信長~秀吉時代を題材にしているが、山ほどある史実の興味深いエピソードはほとんど触れられることもなく、薄く浅く引き伸ばされてしまっていて登場人物の深堀もできていない。
また、登場人物のほとんどが正義、平和、愛といった言葉しか語らない安直で青臭くて薄っぺらなキャラ付けをされてしまっている。
物語の都合上、大成してからも豊臣秀吉が「藤吉郎」と呼ばれるなど違和感が酷い。
2.種類はあるが武器のチョイスが謎
打刀、大太刀、槍、大斧に疑問はないが、二刀流、斧二刀流、鎖鎌、手甲、旋棍、仕込棍といった実際の戦場における運用実績に疑問符がつく謎な武器のチョイス。
薙刀とか長巻とか金砕棒(※大斧扱い)とか先に登場させる武器があるのではないか。
あまつさえ薙刀鎌とかいう実用性皆無な武器とも呼べない武器を登場させる始末、そういうのは無双でやって欲しい。
3.リアル感に欠ける武技や攻撃モーション
空中で一回転する大斧の強攻撃や、槍で棒高跳び、斬り合いの最中に納刀する居合などリアル感の欠如した攻撃モーションの数々。
リアル感のある戦国モノかと思ったら、攻撃モーションは戦国無双でしたという違和感。
4.敵の調整が雑
猫も杓子もスーパーアーマーと強力な威力と吸い込みを持った投げ技持ち。
雑魚敵は多少マシだが、ボスはプレイヤーが何十回殴っても倒れないがプレイヤーは数回殴られれば死ぬという、とりあえず敵を固くしとけば難易度高いって言うんだろ?満足なんだろ?と言わんばかりな雑なバランス。
5.不親切でわかりずらく使いずらいUI
鍛冶屋で武器の売却や強化を行う際や、妖怪の魂を管理する際に顕著になるがアイテムの性能比較や、武具の強化手順などUI回りの出来が非常に悪く、面倒な操作をユーザーに強いている。
6.落下死ポイントが多い
前作でも批判の対象になっていたようですが、本作でも落下死ポイントが多数ある。
管理人の主観的な評価(ネタバレ含みます)
ここからは管理人の個人的な好悪を主体にした主観マシマシな感想です。
個人的に良いと思ったところ
1.好きにキャラクリができる
前作のような決まった主人公しか使えないというスタイルがあまり好きではないので、男でも女でも自由にいつでも外見変更可能というシステムは非常に好感が持てました。
2.レベルを上げて強敵を蹂躙できる
私は死にゲーが嫌いなんです。とにかく負かされるのが嫌いなので。
こつこつレベル上げをしてステータスが伸びるのを見る&今まで蹂躙してきた敵を蹂躙し返せるというのが好きなので、仁王2のコンセプトとは違うでしょうが好みのプレイができたのは良かったです。
ちなみに蹂躙できると言ってもレベル上げは進行状況に応じて限界が定められているので、最終的に「修羅の夢路」がクリアできずに投げました。
3.武具に史実に基づいたシンプルな外見を反映させられる
西洋風ファンタジーモノであればまあゴテゴテした武器や防具も受け入れられますが(ホントは史実に近いのが好きですが)、日本を題材にした時代劇モノであればリアリティのあるものが使いたいのでその辺が用意されているのは良かったですね。
「その装飾には何の戦術的優位性(タクティカルアドバンテージ)もない」という武具が一般受けし易いのは理解できるので、それが主軸になるのはまあ仕方ないとは思いますけどね。
4.竹中直人
竹中秀吉の大河ドラマで刷り込み完了されている人間なので、竹中直人さんの出演はグッドでした。
若い頃の青臭い感じを出そうとしていた演技はちょっと違和感がありましたが、それも含めて最終的には良いキャラクターであった、流石ベテランだなと思えました。
個人的に悪いと思ったところ
1.ストーリーと登場人物
正直終始なんだこれ?というストーリーでした。
主人公の出自は正直失笑モノ。ホント特別な出生の「選ばれし勇者」を主人公にするのが好きだなぁという感じ、まあこれはコエテクに限った話ではないですが。
一番違和感を感じたのは、主人公が藤吉郎と袂を分かつくだり。
信長の仇討のために明智勢と敵対したにも関わらず、逃れた明智光秀を追うどころか助ける展開は意味不明でした。
明智一派が霊石を危険視し調和のために戦っていたのはプレイヤー視点ではわかっていることですが、主人公視点では主君信長を討った逆臣であり天王山で霊石を運用する悪党という認識のはずなのになんでそこで長年一緒に戦ってきた藤吉郎を捨てて明智に走るのか意味がわからない。
藤吉郎も霊石使ったり、子供ができないと苛々して八つ当たりされたりはあったがそれだけで袂を分かつにはあまりに理由がなさすぎる。選択式にして欲しかったですね。
藤吉郎と共に覇業を薦めつつ、霊石から解放するために苦闘するという展開があっても良かったんじゃない?ダメ?
正直この程度のストーリーしか作れないなら「桃太郎、鬼ヶ島の鬼を倒してこい!」程度の雑なストーリーでいいよもう、と思っていたらDLCで鬼ヶ島出てきて呆れた笑いがでました。
コエテクさんには二度と歴史を題材にしたストーリーモノは作って欲しくないですね。
2.倒した敵の生殺与奪の権がない
和ゲーあるあるですが死闘の果てに倒したキーキャラクターは、ストーリーの都合でほぼ殺害することができないのはストレスでした。
一応時代モノなので、歴史的に変なタイミングで殺したくないのはわかるが、さんざんボコボコにして煽ってくる敵に恨みを返したいと思うのはダメなんですかね?
3.リアリティのない戦闘モーション
まあ忍術とか陰陽術とか妖怪を許容しておいて、リアリティの話をするのはそれはそれでナンセンスですが、もっと地に足のついたリアリティのある動きをして欲しかったです。
漫画的なモーションが受け入れられなかったので、ほぼ打刀の中段、下段、朧しか使わない(使えない)という縛りプレイをすることになってしまいました。
まあ狭量な自分が悪いんですが…。
4.妖怪武器
うるさい。
何かゲームに関わりのある話をしたり、考察の助けになる話をするならともかく、プレイヤーにとってはどうでもいい話を声高に騒ぎ出すのにはウンザリしました。
5.DLC牛若戦記
屋島と衣川の戦いしかないってどういうことだよと。
せめて壇ノ浦入れろよ。
つか、脳死で平家を悪者にする風潮ホント嫌い。坂東武者の方がよっぽど外道だろうと。
最後に
不満を沢山書きましたが、文句をブチブチ言いながら大いに楽しめました。ざっと380時間。

かなり人を選ぶゲームなので、誰にでもオススメはできませんがセールなどで安くなっている時に期待しないで買ってみれば楽しめるかもしれませんよ?